地上の花九輪
クリンソウは日本固有種のサクラソウです。比較的冷涼な湿地に自生します。5月初旬から咲きはじめ、下より上へ順次花をつけ、一本の花軸に数段輪生して花をつける様子が仏塔の先端にある九輪に似ていることから九輪草と呼ばれています。
View Article輝きの中で、夏を見送る
大空へ舞い上がる刈田が、季節の移ろいを予感させます。 浜野浦は棚田百選の一つ。 ここからの夕日もまた、絶景です。夏はつる 扇と秋の白露と いづれかまづは 置かむとすらん 壬生忠岑 新古今和歌集
View Article落ちたぎつ、滝の水上 年つもり
豊臣秀吉が名護屋城に来陣し朝鮮出兵の指揮にあたった頃から、眼病治癒祈願の滝として知られています。 流域は歩道等が整備されており、毎年、国際渓流滝登り大会が開催されます。 風吹けど ところも去らぬ 白雲は 世をへて落つる 水にぞありける 凡河内躬恒 古今和歌集
View Articleちぢの色に、うつろふらめど
紅の 色にはいでじ 隠れ沼の 下にかよひて 恋は死ぬとも 紀 友則 古今和歌集 環境芸術の森。 荒れ果てた竹薮の山が、たったひとりの人間の情熱と30年の歳月によって生まれ変わりました。 調和とは何か。歩みとは何か。 その偉大さと深遠を想起させられる場所です。
View Article暮れゆく秋色 - 奈良公園春日野園地にて
奈良公園の春日野園地は東に若草山、北西に東大寺大仏殿、西に東大寺南大門を望む空間です。 三社池の西から東を見ると、夕暮れには山が夕日に照り映えます。
View Article長々と 川ひとすじや 雪野原
秋田には、趣のある温泉が沢山あります。 乳頭温泉郷 孫六温泉への道 駒とめて そでうちはらう かげもなし 佐野のわたりの 雪の夕ぐれ 藤原 定家
View Article今は春べと 咲くやこの花
源氏物語の歌の舞台にもなった、古代から続く神社の境内。 今年も静かに春を迎えます。冬ながら 空より花の ちりくるは 雲のあなたは 春にやあるらむ 清原 深養父 (生没年不詳 平安時代中期)
View Articleわが身世にふる ながめせしまに
山里の小路からすこし中へ入った小さな寺に、訪ねる人も無く風に揺られながらひっそりと咲いていました。 去年(こぞ)の春 逢へりし君に 恋ひにてし 桜の花は 迎へけらしも 若宮 年魚麿 (わかみやの あゆまろ) 万葉集
View Article春から初夏へ - 京都大原にて
爽やかな風にふかれ三千院への呂川沿いの小路を歩いているとこの建物に出会いました。去りゆく椿と光の中に輝く新鮮な紅葉の緑、窓ガラスに映り込んだ景色に魅了されました。
View Article別れ端や 笠手に提げて 夏羽織
静かな島に突如、鮮やかな装束が現れ、賑やかな鉦の音が響き渡ります。 若者達が顔を隠して舞う一行の後には、また元の、夏の静寂が漂っていました。 平戸ジャンガラ 榊葉に ゆふしでかけて 誰が世にか 神の御前(みまえ)に いはひそめけん よみ人しらず 神楽歌 拾遺和歌集
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